【交通事故】コルセット付きで無事に退院できた

交通事故

交通事故により腰を強打し、診断名『脊髄圧迫骨折』で入院していました。

 

手術は無しで、骨折した場所を自然癒着させるために腰を曲げるのは禁止、ベッドで安静にしていることが厳守。

動ける範囲は「仰向け」「横向き」のみ。

腰を「かがむ」ことも「ねじる」こともできないため、入院中は非常に精神的にも肉体的にも辛い思いをしてきました。

 

そんな中でも・・・ぷち嬉しいニュース。

 

お見舞い品 みのぶまんじゅう

自転車グループメンバーであり、昔のオートバイ仲間でもあったHくんがオートバイ『スズキGSF1200』で身延→本栖湖のソロツーリングで出掛けていました。

(あざみラインのヒルクライムレースを一緒に参加したひとです)

ーゆるキャン△ ラッキードリンク 「下部道の駅」自販機の前でー

 

その時に『ゆるキャン△』でも出てきた『身延饅頭』を買って送ってくれたとのこと!

入院しているので見ていなかったんですが、自宅から「お土産が届いた」との写真付き連絡が。

Hくんには「ありがとう!退院したら頂きます!!」とお礼の返信。

 

(心配してくれてお土産まで送ってくれるなんてありがたいなぁ)

 

ー退院して頂いた様子ー

なでしこのように美味しく頂きました(^^)

 

ゆるキャン△一話の「本栖湖」では残念なことに富士山は拝めなかったようです。

(いいなぁバイク・・・)

 

そして・・・

 

いよいよ私のコルセットが出来上がる日がやってきました!

 

6月15日(火)コルセットが完成

先生からは

「コルセットが装着できれば、ベッドから起き上がり、自由に動けるようになる」

「動けるようになれば退院できる」

とのことでしたので、この日を待ってました。

 

以前に型取りを行なっていた

この一週間前に「コルセットの装具屋さん」が型取りに来ていました。

上半身裸になり、ラップを胴体に巻き付けていき、その上から暖かく保温された「布」をペタペタと巻き付けていきます。

それこそミイラみたいな胴体になりました。

 

数分、その形状で置いておくと次第に固まり、その布こそが胴体の型そのもの。

固まった型にカッターを入れ、胴体から「パカッ」と外し、型取りおしまい。

こんな感じで私の「コピーロボット」の胴ができました。

これが一週間前。

この型をもとにオリジナルコルセットが完成したようです。

 

コルセット装着

11時頃、装具屋さんが完成したコルセットを持ってきました。

ベッドに横になってから11日間寝たままでしたので、起きるのは大変な作業。

ベッドの周りには装具屋さんのほか、補助の看護婦さん2名、担当の先生にも手を貸していただきます。

 

起きてから装着するのでは無く、寝たままで背中側にコルセットを通し、きちんと型に合わせて位置決め、マジックテープ4本でしっかり止めて初めて起き上がることができます。

 

絵を描くのに半身までは起こし、脳内のフラツキを慣らしていたんですが

いざ完全に垂直に起きてみると

遊園地のアトラクションから降りた感覚で目の前の画像がぐわぐわ回っているよう。

それと同時に気分が悪くなり吐き気が起きそうな気配がありました。

腰の痛みはそれほど感じません。(痛み止めの薬を飲んでいるからかも)

 

気分の悪さも数十秒でおさまり、先生と看護婦さんに手を取ってもらいベッドから腰を浮かしてそぉーっと立ち上がってみます。

 

コルセットで補助されているのか、割と腰に負担が掛からず自分の脚で直立に立つことができました。

が、膝が笑うっていうか、ぷるぷると安定しないでどのポジションで垂直に支えていいか、膝がわかっていないようでした。

 

(ネット情報では一週間寝たきりでは筋肉が15%落ちると書かれていた。自分は11日だから20%ほど落ちているのか)

 

あれだけ自転車で下半身を鍛えていたつもりの自分でも脚に力が入らず、両側で支えてもらい脚をこわごわと一歩、また一歩とゆっくり動かすのがやっとでした。

 

部屋を出てフロアまで行き、歩行練習をしてみます。

初めは恐る恐るの歩行でしたが、それも歩くコツを思い出し、2分ほどで補助が無くても一人で歩けるようになりました。

 

一人歩行が無事であることを確認し、私はベッドへ、先生、装具屋さん、看護婦さんはそれぞれ戻っていきました。

 

移動できる範囲はここのフロアのみでL型の廊下をうろつくだけ。

それだけでも嬉しい。

 

今まで動けなかったので口にしていたのは朝昼晩の三食の食事とコップの水のみ。

パンやお菓子類、ジュースといったものは一切食べていません。

院内のコンビニに行きたかったのですが「フロアが違い目が行き届かない」ということで禁止されていました。

 

唯一、自販機があったのでそこでコーラを購入。

自転車トレーニングで飲むコーラもおいしいんですが、この病院内で久しぶりに飲むコーラもまた抜群においしかった。
胃が小さくなっていたのか一本を飲むのに時間が掛かり量が多かったなぁ。

 

健康体の方にはピンとこないかと思いますが

一人でトイレに行ける!洗面台で歯を磨ける、顔を洗える!ヒゲの剃り残しも鏡を見てキレイに剃れる!

という何でもない普通のことが、非常にありがたい。

 

身長を測ってみた ショック・・・

フロアには体重計と身長計が置いてありました。

よし、測ってみよう。

出てくる食事が少なかったので体重は落ちているだろうと想像していたので気になっていたんですが
衣類とかコルセットの重量があるので、測ったはいいが実際の体重がわからずに参考になりませんでした。

 

一番気にしていた身長。

先生曰く

「脊髄圧迫骨折はある程度身長が縮みます」

とは言われていたのでこの身長計(アナログ)で事故後の身長が判明します。

 

一年前の健康診断

事故前では176.6cmだったんですが

 

 

事故後になると175.3cm!

 

なんと身長が縮んでいる!

 

先生が言っていたように縮んでしまった!

 

「何かの間違いか」と思い4回測定しますが、やはり13mm背が低くなってしまったようです。

前回冗談で背が低くなったら「次男に身長で負けてしまうかも」って言ってましたが

満更冗談でもなく、次男は成長期、こちらは-13mmで本当に抜かれてしまうかもしれません。

 

(背が低くなってしまった・・・

そういわれてみれば今までの高さよりなんか景色が13mm分低く見えているような気が・・・(^^;))

(自転車のサドルを下げる必要が?

いやいや足が短くなったわけではない。ということはハンドルが遠くなるのかも(^^;))

 

 

追記:

この後、自宅へ帰って改めて身長測定を行ったところ、

 

事故後の身長は176.4cmでした。(ざっくりですが)

 

よって、病院内で測定したのは175.3cmは176.3cmの見間違いか、測定器の基準位置出しが間違い?だったかもしれません。(間違い情報ですみません)

結果的に、骨折により-2mm(非公式)程度背が低くなったようです。

 

起きた状態でイラストを描く

そして、前回ブログのとおり、午後は体を起こしてイラストを描いてみました。

 

横向きで描いていた時は左ひじに荷重が掛かり痛かったのですが、

起きたままではまだ慣れていないためか、長時間起きていると今度は腰が痛くなってくる。

この状態でも休み休みの作業となりました。

 

今まで自分では出来なく看護婦さんの負担になっていた「下の世話」が無くなったのはありがたかったです。

お願いするときはいつも恐縮して申し訳なさでいっぱいでしたから。

 

「普通の人」に一歩近づくことができたのがうれしかった。

 

6月16日(水) 退院

前日にちょっとだけ歩行練習しただけですが、既に脚は筋肉痛。

100kmサイクリングの次の日でも筋肉痛になることは無かった私ですが、前日300mも歩いていないのに膝とふくらはぎの筋肉に軽い痛みがありました。

 

この日は「退院日」

朝から看護婦さんが退院のために片づけ整理をしてくれ

また、看護婦さんの手を借り病院着から退院のための衣類に着替えます。

パジャマから普段着に着替えただけで病人ではない普通の人みたい。

 

私が入院していた場所は事故現場に近い病院のため、自宅から離れている場所です。

退院後の「通院」にここまで来るのが難しいため先生に自宅から近い病院に「通院するための紹介状」を書いてもらいました。

先生より退院後の説明と「レントゲン、CT、MRIの画像が入ったCD」を通院病院に引き継ぐために受取ります。

 

11時には家内に迎えに来てもらい、お世話になった看護婦さんたちに最後の挨拶をします。

 

車に乗り込む前に「院内のコンビニに寄らせて!」とリクエストを出し、菓子パンやらコーヒーやら買ってもらい病院を退院。

 

無事に自宅に戻ることができました。

 

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