16年間ずっと一緒だったネコがなくなりました

日常

2021年12月02日(木)

16年間ずっと一緒に生活していたネコが亡くなりました。

 

 

はじまり

16年前、うちのおくさまが道端にうずくまっていた小さな小さな子ネコを拾ってきたのがネコとの生活の始まりでした。

知り合いのママ友のツテを辿り里親を探しますが引き取ってくれる人は誰もおりません。

私の家も日中面倒を見ることができる人がいなかったので飼えるものか心配でしたが、何とかしてみようという思いで我が家でこの捨てネコを引き取ることになりました。

 

このネコを「らんちゃん」と名付け、うちの子供たち三人も小さかったこともあり、らんちゃんはアイドル的な存在で家族の一員となり、みんなと一緒に遊んでもらうことになります。

 

【生まれてから2歳頃】

 

私たち家族の成長と共にネコのらんちゃんも急激に成長していきます。

 

ネコと人間の成長を比較すると・・・

 

ネコ 人間

1か月 4歳

1年 18歳

2年 24歳

5年 36歳

10年 56歳

16年 80歳!!

 

この比較からもわかる通り、ネコは1年で急激に成長します。

小さな子猫でも1年もしたら人間でいう18歳の立派な大人になるんですね。

 

らんちゃんは2021年の今年で16歳、人間の年齢に換算するとなんと80歳!

ここ数年の行動を見ていると、明らかに体力が衰えてきており、小さかった頃の大好きだったジャンプもあまりすることも無く、高いところに上ることすらできなくなっていました。

(小さい頃はドアノブ目掛けあんなにジャンプしてドアを開けることもできていたのに・・・)

 

ネコの平均寿命は15歳、16歳と言われていますので、らんちゃんももうご老体。老化により寿命が近いことはある程度覚悟はしていました。

 

【今年の1月の頃】

テレワークをするもパソコン用のテーブルを取られてしまい仕事ができない(;^ω^)

 

【今年の7月】

暖かいところでとろーんと気持ち良さげ。移動する動作がゆっくりで寝ている時間が増えてきました。

 

2か月前には階段すら上り下りできなくなっていたので、1階に置いていたトイレも2階のリビングに運び、2階だけで食事、トイレ、昼寝と生活できるようにしていました。

 

数週間前には、歩くにも途中でよろけそうになったり

いよいよカリカリの餌も噛む力が弱ってきていたのか食べることが難しくなってきていました。

おくさまがちゅ~るを強制的に指で口に入れたりしていましたが、それすら嫌がるようになっていたので、シリンジを使い、喉の奥に差し込んで栄養を取ってもらうようにします。

何とか食べさせようと頑張りますが、最後のほうではそれもあまり口にすることができなくなってしまいました。

 

12月2日(木)

12月2日(木)この日の私は自宅でテレワーク。

自分の部屋でPCで仕事をしていると、リビングからネコの鳴き声がするので行ってみるのですが特に何でもなく、起きた状態でこちらを見てただ鳴いているだけでした。

?(水がほしいのかな?)と思い、飲みやすい形で器を口に持って行きます。

ペロペロしていたので多少でも飲んだのかな?と思ったら呼吸が苦しそうになり、その場でゴロっと横になってしまいました。

 

びっくりしましたが、1,2分経つとまたゆっくり起き上がり寝床に戻り休む態勢を取ることができましたが、この状態が普通では無かったので心配になって、この日の仕事は猫の様子がわかるようリビングで作業することに。

(ネコは誰もいなかったので不安になって鳴いていたのかもしれません)

 

その後、水を飲みたくなったようなので水を飲ませていると、普段は殆ど私には纏わりついてこないのですが、この時ばかりは水を飲み終わるとよたよたと私のあぐらをかいた脚によじ登りあぐらの中に丸くなるではないですか。

 

【去年の11月の時のこんな感じでした】

1年ほど前、天気の良い日に私の部屋に来て、珍しく私の脚の上に乗ってきたその時以来のことなので小さく驚きました。

 

その時、私も何か不思議なものを感じて

(もしかして自分の最後が近いことを悟って、私に「今までありがとう」って行動で甘えてきているんじゃないのかな)

そうも考えると涙が出てきました。

呼吸することも大変そうでしたが、その時は安らいだゆったりとした顔をしていたようでした。

 

私からのいつもと違う普通じゃないLINEの連絡を受け、おくさまも夕方には早めの帰宅をして、ネコの面倒をみます。

おくさまと交代して、私は自分の部屋に戻っていた時。

 

「ちょっときて!」

大きい声でおくさまの声!

 

リビングに行って見てみると横になったまま呼吸もいよいよ弱っていくらんちゃんの姿が。

 

おくさまが背中を摩ります。

私は前足を摩りお互いらんちゃんに声を掛けます。

 

おくさま 「もうすぐしんじゃう・・・今まで良く頑張ってくれたね、よく頑張ったよね」

 

私 「今までありがとう、うちの家族を幸せにしてくれてありがとう、らんちゃん」

 

前足を握っていた私の手に一瞬最後の力がぎゅーと入ったかと思ったら・・・

 

らんちゃんは逝ってしまいました。

 

おくさまの前では泣くことは無かった私ですがこの時ばかりは声に出して泣いてしまいました。

 

らんちゃんといた今までのことが蘇ってきます。

 

らんちゃんと遊んでいた時のこと

 

子供たちとじゃれ合っていた小さい時のこと

 

クルマに乗せて家族で静岡の実家に戻って向こうのネコと大変な思いをした時のこと

 

玄関から脱走して一日行方不明になった時のこと

 

娘がトイレに入った時に水飲みに失敗した時のこと

 

それぞれ多くの出来事が16年分もあり、思い出すと自然に涙が溢れてきます。

 

一番辛かったのは、看取ったおくさまがすぐ隣で泣いていたこと。

小さい頃かららんちゃんの世話を一生懸命にしていたので本人の今までの想いを考えると私以上に悲しかったろうと思います。

 

その後に子供たちも家に戻り、亡くなったらんちゃんに別れを告げました。

家族みんなが辛い一日となりました。

 

それでも偶然テレワークの日でしたが、結果的に最後の一日だけでも長い時間らんちゃんと過ごすことができてよかった。。。。

 

 

火葬

おくりびとのように、おくさまがらんちゃんの体を隅々まで拭き綺麗な状態にします。

布団になるタオルを掛け、ドライアイスを入れ部屋が温まるのを注意して火葬までの準備をしておきます。

 

火葬するため「JA」にお願いし、家族が全員揃っている3日後の夕方にクルマで迎えにきてもらいました。

 

好きだった段ボール箱のタオルの上にらんちゃんを寝かし、娘が買ってきた花と、好きだったちゅ~るも一緒に入れて送ります。

 

【イメージ】

家の前、家族でらんちゃんに最後の別れを告げ、JA担当者にらんちゃんを引き取ってもらい、場所を移動し火葬してもらいました。

 

1時間半後には粉砕された骨が入った小さな骨壺が到着しました。

 

 

今ではリビングのテレビ台の中がらんちゃんの部屋になっています。

空気のような存在だったうちのネコ。

16年間も心のよりどころとして幸せな気持ちにさせてもらいました。

今後テレビを見るたびにらんちゃんを思い出し、暫くはペットロスが続きそうです。

 

「ステキな家族と一緒の生活が送れて自分は幸せな一生だったョ、ありがとう・・・」

とネコなりにも思ってくれていたならうちの家族もどんなに嬉しいことだろうな。。。。

 

 

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