【1】リハビリ用に腰にやさしいフルサスのMTBを引っ張り出してみる

自転車

前回、約3か月ぶりに乗ったロードバイク。

ライディング中は何ともなかったんですが、次の日の朝になると腰に痛みが出てきてしまいました。

ロードポジションの前屈姿勢が、それまで骨折の治療のためコルセットで真っ直ぐに固定していた腰には厳しかったのかと思われます。

コルセットが外れたら徐々に曲がるように慣らすのが良いのでしょうが、前屈を保ったまま、長時間曲げた姿勢で乗るのはまだ難しい段階かもしれません。

 

ロードバイクに乗るのはまだ早いか・・・

 

フルサスのマウンテンバイクだったら、フロント・リアともエアーサスペンションが付いているのでクッション性がいいし、また、ポジションがロードバイクより立ち姿勢になるから腰にやさしいんだろうな。

 

マウンテンバイクに乗ってみようか・・・

現在はロードバイクばかり乗っている私ですが、昔はMTBに乗っていました。

スポーツ車を初めて購入したバイクがMTBということもあり、処分することをせずに今でも倉庫に眠っています。

(MTBを持っていて運が良かった。まさかリハビリで乗るとは思わなかったけど引っ張り出してみようか)

 

ロードバイクに復帰するにも、まずは立ち姿勢のMTBから始めてみることにしてみよう。

 

8月28日(土)

久しぶりに出したMTB。

空気を入れ各部を点検、乗車して多摩川CRまで走行。

 

MTBに久しぶりに乗ってみての腰の具合の感想は後ほどとして、せっかく引っ張り出したので私のMTBを紹介してみます。

読んで頂いている方の殆どがロード乗りかと思いますので、MTBパーツを目にすることは滅多にないんじゃないでしょうか。結構面白いかと思います。

(現在巷のMTBトレンドがどんなものか実はよく知らないので、私の年式が古いMTBでお話しします)

 

丸石自転車 2001年度カタログ

まずは2001年当時、今から20年前の『丸石自転車』のカタログから。

余計な話からの始めてみます(^^;)

MTBの第一人者で人気のあった「檀琢磨」がJAMIS「DRAGON」を駆って表紙に登場しています。

檀 拓磨(だん たくま)
マウンテンバイクのレーサーとして 世界中を転戦。7か国の選手権大会を走り、5か国で優勝するなど、数々の好成績をおさめる。

この中に載っていた青/黄ツートーンのバイクが、私が本格的スポーツ車として初めて購入したバイクになります。

この当時、私はパジェロに乗っており、小さい子供が3人で家計は火の車。

ですが、ある時見に行った自転車展示会に出展していたこのバイクに一目ぼれ!

おくさまに「一生のお願い!この自転車が欲しいんです!!」

と頭を下げ、何とか買わせて頂きました。

(この十数年後、ロードを購入するのにもう二度ほど頭を下げましたが(^^;))

 

JAMIS DAKAR COMP(2001モデル)オンロード仕様

で、本来なら当然MTBなのでオフロードタイヤなんですが、実際購入してみると山の道なき道を走ることも無く、もっぱらカッコ付けだけの「丘サーファー」ならぬ「丘マウンテン」。

ほぼ100%アスファルトの道を走ることばかりだったので、ブロックパターンの太いタイヤがどれほど走行に負担が掛かっていたことか。

一生懸命大汗を掻いてロードバイクの後を付いていっても、ぶっちぎられ。

高速コーナー手前でロードバイクと同時に突っ込んでフルブレーキ。私だけタイヤがズルズルと滑ってその間に引き離されてしまうという残念な思い出があります。何度怖い思いをしたことか。

太くて重いブロックパターンのタイヤはアスファルトではグリップが弱く接地抵抗が低いので私にとって到底快適に乗りこなせません。(ガレた土の道を走るのは最高に楽しんですけど。。)

 

そこでマウンテンバイクを長距離ロードでも快適に走ることができるよう改造したのが、このバイク『JAMIS ダカールコンプ改 オンロード仕様』です。

ブロックパターンから、細くて薄い「スリックタイヤ」に変更したので、本来の見た目からバランスが大きく崩れて見えます。

また、最近のMTBのホイールは大径になってますのでより、よわよわのちんちくりんに見えてるかも。

昔は26インチホイールが当たり前でしたが、この数年で

26インチ→27.5インチ(29インチ)の大径のカッコイイホイールに変化してきました。

今見ると私のバイクはスリックタイヤで高さが低くなっていることもあり小さすぎる感じがしてしまいます。

(でもこんな古いバイクでもアスファルト道だったら29インチのブロックパターンのバイクより、よっぽど速く走れる自信はあります)

 

では、「長距離ロード仕様」に改造した部分を上げてみると・・・

 

タイヤ Panaracer Closer 26×1.25

ホイールはアルミMABICの「X223DISC」というやつ。

ロードバイクと比較すると、とにかく頑丈に作っておりそのスポークの数も半端じゃ無く多い(^^;)

 

そして、カラータイヤの「クローザー」

グリップ力が良く、タイヤ形状が丸型より接地面が尖がって三角形に見える独特な形状。これも26インチの中では軽量の部類だったかと。

MABICとの相性ではホイールの脱着が楽だった印象があります。

 

チューブ Maxxis

画像は無いのですが、確か軽量チューブということで26インチ用の「マキシス」のチューブを入れていたかと思います。

従来のブロックパターン用のチューブの重量と比較すると、こちらはほぼロードバイクのタイヤ重量となっていますので雲泥の差があります。

その分、パンク率も高かった思い出があります。

700Cのタイヤより径が小さいのでもしかしてロード向けのチューブより軽かったのかもしれません。

 

チューブとタイヤをロード仕様にしただけで、スタートダッシュ、バイクの最高速に変化がありました。

 

ハンドルグリップ エルゴノミックグリップ

長距離を快適に走りたくてもグリップが丸型では握っている手のひらがそのうちに疲れてきてしまいます。

そこで疲れを軽減するグリップ「エルゴノミックグリップ」というもの。

グリップの一部が広がっており形状が奇妙ですが、これが優れモノ!

手のひらをグリップに乗せることができるので手首が疲れない。

通常であれば丸形グリップを握っていなければならないのですが、エルゴノミックでは手を開いてもハンドルに乗せることができるので長距離走行ででリラックスができます。

 

バーエンドバー TT風な取り付け

通常のMTBとして使用するのでしたら必要ありませんが、長距離ライド+高速走行を目指してハンドルポジションを変更できるようにしていました。

バーエンドバーを私オリジナルの「TT風な取り付け」に改造して、多くの走行ポジションが取れるようにしています。

通常ポジション

こちらが本来のMTBの走行ポジション。

バーエンドバーが無い状態では、このポジションしか取ることができず、長距離走行になるととても辛いものとなってきます。

ロードバイクで例えると、「ブラケットポジションしか取れない」みたいなもので、同じポジションに飽きイライラしてくるかと思います。ロードでは上ハンやら下ハンやら別のポジションが取れますよね。

MTBはこのポジションオンリーなんです。

TTポジション

そこで「DHバー」風なバーエンドバーを棒ハンのステム側に取り付けることにしました。

これを付けたことで、大きく腕を開いて乗っていたポジションから、腕を体の内側に持ってくることで風の抵抗が殆ど無くなるスピードが出せるポジションを作ることができました。

タイヤ、チューブ、DHハンドルで、何とかサイクリングロードを走っているロードバイクについていけるようになりました。

 

※最近、「TTポジションも取れる新製品が出た」とサイクルニュースで見ました。考えの殆どが10年以上から私がやっていたコレと同じものでしたね。

より低い姿勢のTTポジション

バーエンドバーの先端に手のひらを乗せて、より体を低い姿勢を取ると、ロードバイクポジションより低い姿勢をつくることができます。

高速走行には持ってこいのポジションでしたが・・・所詮サドルからペダルまでのポジションがロードより”立ち姿勢”になっています。

短時間は有効でしたが、長時間の低い姿勢にはポジションがきつくて無理がありました。

手の向き90°変更 ロード風ポジション

棒ハンドルを握った姿勢もそのうちに飽きてきます。

そこで手首の角度を90°変えて「ロード風スタイル」

ロードバイクのようなグリップで走行雰囲気も変わります。

ダンシングポジション

MTBに乗ってる人はわかるのですが、坂道を登るのに棒ハンドルの握り方ではバイクを引っ張るのに力が安定せず、ハンドルがふらついてしまいます。

ロードバイクのようにうまい具合に力が入らず登るのが難しいんです。

そこで「バーエンドバー」

ハンドルの末端に取り付けて前に突き出します。

坂道に差し掛かったら、ロードバイクのようにこのバーを握り、腰を上げダンシングすると登りやすくなります。

リラックスポジション

長距離を走りダレてきたときに自転車に被さって、だらっと走行するときの「リラックスポジション」

疲れたときの息抜きによく使います。

 

本来のMTBスタイルからツノが4本も生えて、バイクデザインが大きく変わってしまうパーツですが、ポジションを多く取れるようになり、棒ハンドルだけだった時より楽しさが増えました。

 

MTBの高速走行を可能にするために

MTBをオンロード仕様にして高速走行を可能とした部分として

・ブロックタイヤからスリックタイヤに変更した

・DHバーを取り付けた

この2点を変更しただけで、(本来目的のガレ地や河川などの草むら走行、土の坂道を登るなどはできなくなりましたが)サイクリングロードは苦労無く走れるようになりました。

 

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