【2】LOOK ZED2クランクがゴリゴリしてきたので『BB65』ベアリングを交換してみる

LOOK795

前回に引き続き、LOOK『BB65』ベアリング交換作業を行っていきます。

【1】LOOK ZED2クランクがゴリゴリしてきたので『BB65』ベアリングを交換してみる
私が乗っているLOOK795も購入から5年半が経ち、ここへきてパーツ交換や消耗品交換が多くなってきました。 相変わらず手間が掛かるLOOK795、前のブログ記事でもあげていたとおり、BBの「ボールベアリング」が傷んできていて、クランクを回す...

 

ベアリングの取り外し

 

フレームセッティング

右側(チェーンリング側)を上にして梱包用テープをフレーム受けのベースにします。

テープの真ん中の穴は打ち抜いたベアリングが落ちる受け口となる。
(”tacsan”さんのこの発想が天才的!)

 

この後、フレーム干渉しそうな個所にキズが付かないように養生用タオルを敷きます。

 

ケーブル押さえパーツを外す

そのまま治具のパイプ(大)がBB穴に突っ込めるかと思ったのですが、内部の「ケーブル押さえパーツ」が邪魔になりパイプが入っていきません。

手間でしたがFディレイラーのワイヤーを外し、このパーツを引っ張り出し、BB穴から避けておきます。

 

パイプ(大)セット

外すベアリングリングぴったりの位置に「パイプ(大)」をあてがいます。(うまく入りました)

 

パイプ(小)セット

ハンマーで叩きやすい位置にするため「パイプ(小)」を乗せます。
※パイプ(大)と(小)がパイプ内で勘合するようになっています。(まるで専用治具のようです!)

 

木片をセット

ハンマーで面を均一に叩けるようパイプの上に木片を乗せます。

 

ハンマーで打ち付ける

それぞれの治具の位置に歪みが無いよう位置決めをして、木片にハンマーで小さい力で少しづつ打ち付けます。

数回でベアリングに外れる動きがあり

20回ほど打ち付けると下側のテープ穴に落ちました。

(画像はフレームを持ち上げています)

思ったほど大変な作業では無く比較的簡単にベアリングを外すことができました。

均一に垂直に荷重を掛けることができた治具のおかげですね。

※LOOK専用工具の代わりに192円で代用できる「塩ビパイプを使う」という”tacsan”さんの発想が素晴らしい!!

 

 

ベアリング比較

比較してみます。

左:新品TNIベアリング(セラミックベアリング) 右:旧LOOK純正ベアリング(鋼球ベアリング)

見た目は同じですが、旧ベアリングは鋼球が傷んでおり、微妙に動きが悪くなっているのが手で回してみてもわかります。

 

 

ベアリングの取り付け

では新品のTNIベアリングを取り付けていきます。

左側(左足側)を上にして梱包用テープをフレーム受けのベースとし、養生用のタオルを敷きます。

入れる穴の汚れを除去してから薄くグリスを塗布しておき、新品ベアリングをフレームに手で軽く嵌め込みます。

 

木片セット

ベアリングの上に木片を乗せ、面が平行に圧入するようハンマーで均一に打ち込んでいきます。

ベアリングが傾いて入って行かないように注意が必要です。

途中経過

1/3ぐらい入りました。これ以上木片を叩くとフレームに当たってしまうので別の方法で圧入します。

 

旧ベアリングをセット

ベアリングの外側の最終位置はフレームにツライチでは無く、奥まった部分2mmほど陥没させ嵌め込む必要があります。

なので、新品ベアリングの上から同寸法である旧ベアリングをあてがい、ハンマーで下限位置になるまで慎重に打ち込んでいきます。

 

新品ベアリング取付完了

最後まで圧入できたら旧ベアリングを外します。

目的の下限位置にきちんと収まり、ベアリング交換完了です!

 

外したパーツを組み立てる

それぞれ、外したパーツを組み立てます。

  1. ケーブル押さえパーツの取り付け
  2. Fディレイラーのインナーケーブルを外したのでFDに取り付け
  3. クランクをBBに嵌める
  4. クランク止めリングの取り付け
  5. チェーンをミッシングリンクで取り付け
  6. ペダルの取り付け

 

チェーンを取り付ける前にクランクの動きを確認すると、非常にスムーズな回転が復活しました。

交換前はクランクに微妙な振動があり回転状態も悪かったのですが、交換後はシュルシュルと軽く回ります。

BB65は他の規格のベアリングより大きいので「抵抗を少なくした回転の軽さが売り」のハズなんです。

やっと初期状態時の軽量カーボンクランク+BB65の回転の軽さの恩恵を受けることができます。

 

交換作業終了!

予定通り交換作業はうまくいきました。

実は、ベアリングが劣化してからというもの、「自分で交換するにはどのように取り外したらいいんだろう?」と妙案が浮かばず思案していました。

ネットを徘徊しているうちに”tacsan”さんの記事に辿り着き拝見したところ、それこそ私がやりたかったベアリング交換を個人で工夫され実現されていました。

記事で使用の「パイプの外し治具」をホームセンターで見つけたときは、価格がわずか192円のものでしたがこんなにうれしかったことはありません。
コレが無ければベアリングを外すことはできなかったですから。。

 

私のBB交換作業のお手本とさせて頂きました”tacsan”さんに感謝です。

私も真似させて頂きましたが、またこの記事が同じようにLOOK乗りで困っている人の目に留まり、何かの役に立つことができるようであれば嬉しいですね。

 

<おわり>

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