『自転車用ヘルメットの耐久年数は購入後から3年』
自転車のヘルメットは長期に使用していると内側の衝撃吸収ライナーが劣化して、イザというときに頭部を守れなくなり危険!
3年経ったらヘルメットは新品に取り換えてください、
とメーカー側ではうたっています。
そりゃお金に余裕があって購入をそそる製品でもあれば購入したいところなんですが、私の場合・・・
OGK KABUTO Zenard
数年間に渡り使用しているOGKカブトヘルメット『Zenard(ゼナード)』
結構気に入っており自分でステッカーを貼ってカスタムデザインしたほどです。
このヘルメットも、もう既に軽く3年を超えています。
デザインがお気に入り過ぎて他のヘルメットを検討する段階までには至っていません。
外部のシェル、内部のインナーの見た目がヘタっていなければそのまま継続して使用したいところなんですが、このヘルメット、
インナーの劣化よりも
内装パーツの『XF-5 アジャスター』が割れてしまい、頭部をぐるっと囲っている部分が本来のフィットする形状にならなくなってしまいました。
これこそ危険!
ってことで、数か月前に、割れたプラスチックのアーム部の箇所にハンダゴテで熱を加え、プラスチックを溶かし接合していたんです。
(うまい具合に修復できた!)
と思っていました。
が、その後も使用しているうちに同じ場所がまた外れて、2度目もハンダゴテで接続し直したんですが、同じようにまた外れてしまいました。
この時ばかりは、新しいヘルメット購入を考えましたが欲しいヘルメットが売ってないし、これってお気に入りだし。。
私のゼナードは既に生産中止されカタログ落ちしている製品ですが、ネットで補修パーツを検索してみるとまだまだ販売されているのには驚き。
へー、生産中止モデルでも内装部品って売ってるんだ、
さすが日本のヘルメットメーカーOGK!
こりゃ部品を買ってヘルメットを延命させよう!
ということで大したネタでは無いんですがヘルメット部品の交換作業をしてみたいと思います。
XF-5 アジャスターを交換する
補修パーツが到着
補修パーツのOGKカブト ゼナード用『XF-5 アジャスター』が到着。
このパーツの適応モデルは
・AERO-K2
・Zenard-TR (ゼナード-TR)
・Zenard (ゼナード)
と3モデル兼用されているので、AERO-K2の方も必要あれば取り寄せても良いかと思います。
他のメーカーのヘルメットの内装は詳しくないので、OGKゼナードの内装の交換手順を説明していきます。
交換手順
取り外し
1.横のアーム先端を垂直に引っ張りヘルメットから外します。
2.後ろ側の上下位置決めスライド部を一番下側にずらします。
※一番下にずらさないと外れません。
3.引っ掛かっているフックから垂直に引っ張ると外れます。
4.アジャスターに掛けてあるアゴ紐を外すとアジャスターが帽体から外れました。
壊れたアジャスターがコレです。
ハンダゴテで溶かして溶着したのですが、結果的には強度不足で直りませんでした。
赤いダイヤルも欠けて無くなっています。
購入した新品のアジャスターはこちら
キレイにできています。 なんか嬉しい!
ではこちらを取り付けていきましょう。
取り付け
1.上下位置決めアジャスターのフックに嵌め込み、位置をずらして固定・・・
2.アゴ紐がプラスチックに引っ掛かるように通し・・・
3.サイドの取り付けフック穴に先端フックを押し込んで・・・
固定できました。
4.アジャスターが新品になり、完成!
復活しました。
とまあ、こんな状態です。
このような記事を書くと
「ヘルメットの寿命は3年じゃ!」
と譲らない人もいるかと思います。
「補修パーツを交換してヘルメットを延命する」手順を紹介しただけで、パーツを交換すれば何年もヘルメットを使えますよ と言ってるわけではありませんので悪しからずです。
一応言っておきます、ヘルメットの寿命内で傷んだ部品を補修交換しましょう!のていで書かせて頂いています。
OGKからの注意書きを見てみると
今回交換するに当たり、気になった部分でしたのでOGKのHPを確認。
取り扱い注意事項が書かれていたので内容をざっくり要約してみると、
1.ヘルメットはデリケートなので取り扱いやお手入れ時は注意して扱ってください
FRPやABS樹脂が使われている(※オートバイヘルメットかと)
2.一度きりの衝撃でもう使えません
発泡スチロールのライナーは一度凹むと元には戻らない
(※鎧の巨人のライナーは結構凹むことが多いがエルディア人のことではない)
3.ヘルメットは熱にとっても弱い
車中などの異常に温度が上がる場所、真夏の直射日光が当たる場所などには絶対に保管してはいけない
4.改造も絶対ダメ
安全性を研究して設計されているので改造はしないこと
5.塗装を施すなら専門業者に任せよう
有機溶剤系のラッカースプレーには大変弱い
6.ヘルメットには寿命があります
製品安全協会とJHMA(日本ヘルメット工業会)により、ヘルメットの有効期間を「購入後3年間」と定めている
(OGKオートバイヘルメットのページより要約)
とのことでした。
皆さんもヘルメットの説明書、注意事項をよく読んで頂き、基本を守って安全な取り扱いを心掛けましょう。
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