昔の自転車関係の部品が入った段ボールをゴソゴソと探ってみると、その中から
『ParkTool チェーンクリーナー』(チェーンの汚れを簡単に洗浄するツール)
が新品状態で出てきました(◎_◎;)
ParkTool(パークツール) サイクロン CM-5
おっ??
こんなの持ってたっけ?
ちょっとびっくりしつつも記憶を辿っていくと・・・
そうです、確か数年前にWiggleで他のパーツのついでに一緒に購入した気がします。
(たしか友人から一度借りて、使用感が良かったので購入してみた流れだったかなと)
このような便利グッズを持っていたことを忘れ、面倒くさがりな自分は現在までチェーン掃除を億劫にしていました。
手を抜いたチェーン掃除方法のこんなブログ記事を乗せていたほど(^^;)
これはこれでアリだとは思いますが。。
自分もこんな便利グッズを持ってたんだ!
それだったらせっかくなので『サイクロン CM-5』を使ってチェーン掃除をしてみることにしよう。
※この『サイクロン CM-5』は私が昔に購入したものですが、現在ではフタのロック部分が改良されたバージョン『CM-5.3』になっています。
昔のチェーンクリーナー
チェーン洗浄を始める前に・・・
それより前の昔のチェーンクリーナーも一緒に段ボールから出てきたのでついでに紹介してみると
遠い昔にこのグッズを購入していたのですが、こんなおもちゃみたいなものだったので部屋の中にオイルがあっちこっちに飛び散って散々な目に遭いました(泣)
この時からチェーンクリーナーは飛散が激しいので「部屋の中での使用はできないもの」と思っていました。
こんな過去でトラウマがあったんですが、今回のParkTool のチェーンクリーナーでは、洗浄するケースがきちんと囲まれた受け皿になっているようなので、それほどオイルが飛び散ることはないんじゃなかと思っています。
数年前から洗浄していないTCR2のチェーン
ではチェーン洗浄に取り掛かります。
そうだなぁ、メインバイク『LOOK795』、サブバイク『SPECIASLIZEDルーベ』はチェーンを掃除したばっかりなので・・・
殆ど乗っていない サブ・サブ・バイク『GIANT TCR2』のチェーンだったらギトギトのベッタベタなのでこちらのバイクの洗浄をしてみようか・・・・
このバイクは数年前に息子が乗るというので、
・シートポストを下げて
・サドルは柔らかいものを付けて
・平ペダルにして
・北海道に送っていた
ものでしたが、その数年後にまた私の手元に戻ってきたバイクです。
このバイクのチェーンの手入れは軽い拭き取りとオイルを差す以外、息子に渡ってからは数年間「洗浄」といったものはしたことはありませんでした。
ギトギトチェーンをキレイにする
もともと、GIANT TCR2は友達から譲り受けた19年前の古いバイクですが、一度自分でチェーン交換をしているのでチェーン自体は9年ほど前のチェーンかと思います。
このギトギトからどこまで綺麗になるか・・・
コンパクトクランクなんてなかった時代の昔の105トリプルクランク(52-39-30T)の汚れは・・・
9速(12-25T)のスプロケットの汚れは・・・
ではチェーンクリーナーで綺麗にしてみましょう!
フロントをインナー、リアをトップへ
まずフロントをインナーギアへ入れます。
(普通はそのようですが、私の場合はトリプルなので内にも外にも落ちないようにミドルギアに入れました)
リアをトップギア(一番小さいギア)に入れておきます。
クリーナーにチェーンを噛ます
フタを開け、こちらの向きでチェーンを通します。
チェーンは走行と逆回転でクランクを回します。
クリーナーの洗浄方式を説明すると、
- このケース内にチェーンディグリーザーを入れ
- クリーナーハンドルを手で保持し、チェーンを逆回転に回すと
- 左側のブラシでプレート外側の汚れを落とし
- 中間のブラシ(フタ側にもある)でプレート内側とローラーの汚れを落とし
- 右側のスポンジで外に飛び散らないように溶剤を吸収
※下に溜まっている溶液はブラシですくって、チェーンを掃除する
となっています。
液体ディグリーザーの場合はセットする前に外側に書かれている規定ラインまで溶剤を注入しておきます。
私の場合はスプレー式ディグリーザーを使用するので後から注入することにします。
フタをする
両側の金属フックでフタを固定します。
最新のバージョンCM-5.3ではこの両サイドの金具部分が変更されているようです。
溶剤を注ぐ
家にあったのがスプレー式の「CRCチェーンクリーナー」だったので、こちらの注入口からスプレーを噴射して注入。
私の場合、スプレー式のディグリーザーがもったいないのと、外に飛び散らせたくなかったので規定ラインより低め(半分ほど)の少ない量にしてみました。
洗浄開始! 飛び散り具合
チェーンを逆回転させて、ガラガラとチェーンを洗浄していきます。
飛び散らないように溶剤の量を少なくして注意していたはずですが、それでも数十回ほど回していくとこのくらいの飛散がありました。
手に持っているクリーナーポジションを完全固定していれば液体がこぼれ落ちることは無いのですが、ガラガラと回してしている最中にどうしてもチェーンとクリーナーが時々引っ掛かり、固定している手が大きく左右に動いてしまいます。
その突然の動きで内部の溶剤が入口から出てしまい、やっぱり下を汚してしまったか・・
この手のチェーンクリーナーでは完全に飛散、こぼれを抑えるわけにはいかないのかも・・・
次回はこぼれないでうまく洗浄する方法を考えてみたいと思います(^^;)
洗浄終了
洗浄が終わって開けてみると、
固まっていた油汚れがディグリーザーにより溶けて洗浄されているのが確認でき、
ブラシがチェーンをまんべん無くブラッシングして汚れを落としています。
洗いだしたチェーンの鉄粉を磁力で吸着させる
ケース底の外側には磁石が取り付いています。
ケース内側の溶液の中の鉄粉がその磁力によりケース底に吸い付き、溶剤の中で浮遊させない仕組みになっています。
廃棄する場合は外側の磁石を外して磁力を無くし、内部の鉄粉を取り除きます。(画像は廃棄処理後)
チェーンの拭き取り&パーツクリーナー
ある程度チェーンを洗浄できたらチェーンクリーナーを外し、ウエスでチェーンを拭き上げます。
※何度か新しいディグリーザーを入れ換えて数回行えば、内部の汚れはよりキレイになるでしょう。
その後、チェーンの後ろにウエスで受けパーツクリーナーを吹き掛けて、チェーン全体を磨き上げます。
チェーンリング側もパーツクリーナーで汚れを落とします。
スプロケットの隙間を掃除する
スプロケットにパーツクリーナーを吹き掛け、隙間にウエスを通し汚れを拭き取ります。
ピッカピカとはいきませんでしたがスプロケットとチェーンがここまで綺麗になりました(^^)/
FINISH LINE を差す
私の場合、最後にチェーンルーブとして
FINISH LINE『DRY BIKE LUBRICANT』を注油しています。
よし、キレイになった。
シートポストを自分用のポジションに伸ばして、サドルも「セライタリアSLR」に変更してみよう。
街乗り仕様なのでペダルは平ペダルのままでいいや。
では
どれどれ、試走にでも行ってみることにします。。
試走に行ってみた
汚れが落ち、本来のチェーンの軽い動きが戻ってきました(^^)/
チェーンの音も「シャーッ」と高い音で滑らかな変速、軽快なペダリングになっているのを実感できます。
19年前の古いバイクですが、今回のようにドライブトレインさえメンテナンスすれば、今後いつまでも軽快に乗ることができそうです。
汚れた状態の駆動部では乗る気も失せるのですが、今回のようにチェーンを洗浄しスプロケを綺麗にするとモチベーションが上がり、もっと乗りたくなってくるから不思議なもんです。
久しぶりに乗ったアルミフレームでしたが、今でも十分楽しく走れることがわかりました。
このバイクに乗るとロードバイクに乗り始めたばかりの若かった頃の自分や、バイクに関わる様々な出来事を思い出し、ちょっと感傷的になってしまったのはここだけの秘密です(^^;)
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