2年前に黒/赤のサドルを購入していました。
TNi SLIM Ti‐Alloy
適度なクッションがあるコンフォートタイプのサドルですがそれ程重そうじゃなく、つるっとしている継ぎ目がない表面でレーパンに優しそう、防水仕様で裏側はシートの折り込みも無くすっきりしていてキレイな仕上げで手入れも楽そう。
「裏が赤色でシートが柔らかめ」
これが決め手となりイメージ通りだったので購入していたものです。
おまけに庶民的な価格
5,600円(当時)!
(9,500円 198gのカーボンレール仕様もあります)
裏側はカーボンじゃなくて真っ赤なナイロン(;^ω^)つるっつるのレッドでシートの折り込みも無く綺麗なデザインです。
ー写真は2018年サイクルモードよりー
(黒、赤、黄、青の4色のバリエーションがあります)
実は2年前、この「TNiサドル」を購入して交換したとき記事を書いているんです。
取り付けて、ルンルンで試走に行って気が付いたんですけど・・・実は
サドルの位置が交換前より高くなって足が地面にギリギリで届かない!
てことが発覚!
ISP(インテグラル・シート・ポスト)
そうです、私のロードバイクLOOK795はフレームからシートポストなるものが一体成形されている『ISP(インテグレーテッド(インテグラル)・シート・ポスト)』と呼ばれるフレームの構成になっています。
なので一般的な別部品のシートポストを使いフレームに取り付けて高さ調整するものでは無く、ドンピシャで自分のシート高に合わせてフレームを採寸し、カットしたものなので完全な自分仕様のサドル高のフレーム寸法になっています。
ではなぜ、サドルを交換しただけでサドルの高さが変わってしまったんでしょうか?
この写真を見てください。
現在使用している『セライタリア SLR』(下)と『TNi』(上)を比較するとガイドレールの高さがこれだけ上がっているのがわかると思います。
ISPの高さが決まっているので、このレールの高さ分シートが上がってしまい足が届かなくなってしまっていたんですね。
2年前にブログ記事をあげたところまではいいんですが、試走に行ってサドル高が合わないことに気づき、泣く泣く一日で元のセライタリアのサドルに戻していました。
サドル比較
レールまでのサドル高と重量を比較してみます。
セライタリア 37.75mm
TNi 47.45mm 約10mm高い
ついでに重量比較
セライタリア 重量:180g
TNi 重量:252g 72g重い
せっかく気に入って購入していたものなので、こんな72g重くなっているTNiサドルなんですが
「見た目デザインカラー優先、乗り心地優先」で取り付けてみたい!
フレームのカット 決行!
そこで本題。
今回フレーム(ISP)をカットまでして、新サドルを取り付けることにしてみます。
昨日の3/13(土)に一日掛けてハンドル交換とバーテープ交換が終了しました。(前回のブログ参照)
天気の良い本日 3/14(日)
午前中2時間を整備の時間として、もう一作業、フレーム(ISP)カット&サドル交換までしてから、リニューアルした自転車の試走に出かけたいと思います。
午前8時から作業スタート開始です。
ソーガイドと以前カットしたISP
LOOK795購入時にカットした部分がありました。
元々はこれほど長いフレーム形状でした。
この部分のカーボンだけでも全体のフレーム価格からみても数万円の価値があるかもしれません(;^ω^)
サドルスペーサー
購入時、予備で7枚のそれぞれの高さがあるスペーサー
1mm(1枚)、2mm(2枚)、4mm(1枚)、10mm(3枚)が付属。
これをIPSとポストの間に挟み、このスペーサーの組み合わせで1mm刻みでMAX30mmまでプラス側に高さ変更ができるようになっています。
LOOK E-POST2
LOOK795専用のE-POST2を抜いてみました。
E-POST2はISPの上に乗っかる構造になっています。
指付近のネジを締め込むと縦のポストの長さが縮まり、3か所のエラストマーのリングが潰れて膨張し、フレーム内側からポストを保持する機構になっています。
一番下にフックが見えますが、これはDi2用のバッテリーを取り付けることができるフックになっています。
(殆どのかたが初めて見る機構かと思います)
フレームを15mmカットする!
ISPをカットする長さを決めます。
旧サドルと新サドルの高さが10mm違います。
また、今までこのバイクに乗ってきて(シート高がちょっと高すぎるかな)という思いと、年々歳を取ることでポジションがきつくなってきているのかもしれません。
股下からの寸法を割り出しても、もう5mmほど下げたいと思っていました。
よって新サドルに替えることでISP高さは15mm下げてみます。
※元のサドルに戻したり高さを上げる必要が出てきたら先ほどのスペーサーで戻すか、今から切断する端材をスペーサーにしよう。
ソーガイド
付属のLOOK専用工具アルミの『ソーガイド』を使用します。
過去の記事を見ると
「10分だけのための工具、たぶんもう使うことは無いかと思います、お疲れさまでした」
と言ってましたが、その5年後に二度目として使うことに(;^ω^)
アルミの内側にビニールテープでフレームに傷が付かないように養生。
末端から15mm下げた部分にカット面がくるようチューブに六角穴付きボルトで固定します。
E-POST2だけ外して全パーツが付いている状態でバイクを横に寝かせます。
バイクに乗り始めたときは自転車の整備でまさかノコギリを使うなんて考えたこともなかったのですが、切断しなければ乗れないこのような機材まで持つようになってしまった自分にオドロキです・・・
さあ、数十万円のフレームを切断する準備が整いました。
心臓ドキドキがマックスに達しました!
カットしてみます!
手が震えて失敗しませんように・・・・・・
<つづく>
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